わが国のブルーノート・レコードのファンの中で、隠れた人気を誇るティナ・ブルックスの映像があることをご存知だろうか?私にとってブルックスは特別な存在では全くないが、熱心なブルーノートファンには見逃せないだろう。この映像について連絡をくれたのは私の一番の友達のスウェーデン人で、わざわざDVDを買って送ってくれた。
其の映像とはRay Charles Live In Brazil 1963 と題されたDVDで市売されているので、入手は難しくないだろうが日本にどれくらい入荷されているかはわからない。この時期〈1963年ごろ〉ブルックスはレイ・チャールスのバンドにいたという記録があったそうだから、グッドタイミングで映像に捉えたわけで貴重といえるかも知れない。
この映像はレイ・チャールスの33回目の誕生日の前日(1963年9月22日)ブラジル、サンパウロのスタヂオ、コンサートの2箇所で収録されたもので、オリジナルはテレビ番組。ブラジルの繊維メーカーの提供らしく、番組の中で数回、美男美女が出てきていかにこの繊維が風合いもよく、しわにならないと持ち上げている。
さて肝心のブルックスの出てくる場面だが、全編にわたって映ってはいるが、何せバンドのサックスセクションの一員としてだけで少々残念だ。チャールスのバンドのサックスソロは殆どDavid Newmanがとっているが、それでも1曲だけBerth Of A Bandでニューマンとブルックスがテナーバトルを繰り広げている。但しあまり迫力はない。
映像を見る限りブルックスはバンドの中で飛びぬけて色白(?)で知的な感じがする。バンド仲間とタンバリンであおる場面でもどこか恥ずかしげで、雰囲気とちょっとそぐわない。ブルックスがどれ位長くバンドに留まったのか判らないが、これではそれほど長くはなかっただろう。
ブルックス以外の著名ジャズメンの参加は、Oliver Beener(tp),Henderson Chambers,Julian Priester(tb),ひところDuke Ellingtonのバンドに籍をおいたHarold Minerve(sax)といったところで大物の参加は勿論なし。
そうはいってもレイ・チャールスのヒット曲、What’d I Say,Don’t Set Me Free,Hit The Road Jack,Hallelujah I Love Her So,I Can’t Stop Loving You等や、My Bonnie,Moanin’,You Are My Sunshine等も収録されているから、チャールスファンは勿論、一般のファンにも楽しめる。因みに画質はそれほど悪くない。(2005・12・21)
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